弊社グループ会社サブスリー・コンサルティング代表のインタビュー記事が週刊エコノミストに掲載。

週刊エコノミスト2009年5月19日号「起業家新時代」より引用

「M&A、事業再生、株式公開で世界に通じる人材を紹介」

 企業が株式公開を果たすには大変なエネルギーを必要とする。とりわけベンチャー企業の場合、得意分野や専門分野、技術力に長けてはいるものの、管理部門の人材が圧倒的に不足しており、これが公開のネックとなるケースが少なくない。「成長意欲や向上心が強い人たちを側面から支援できないか」。そんな気持ちで総合商社を定年した後、佐武博司が設立したのが、サブスリー・コンサルティング(大阪市)だ。

 佐武自身、商社時代に子会社の株式公開(IPO)の経験を持ち、「公開の経験者、経理財務、人事総務など管理系の人材紹介を主力業務にした会社をつくりたかった」という。

創業は1997年。すでに12年が経過し、市場では、「株式公開の人材ならサブスリー」とさえいわれるようになった。現在はこれに加え、M&A(企業の合併・買収)、新規事業の立ち上げ、事業再生などに必要な経営クラスの人材紹介も行っており、その数は毎年30~40社に達する。

親子で連携し 新しい人材ニーズを発掘

 佐武が設立を思い立ったのは商社定年後の62歳のときだ。日米の公認会計士の資格を持つ長男の佐武伸(現在はサブスリー専務)が将来の独立を目指して91年に有限会社を設立していたことから、親子で起業したのがサブスリーの始まりだ。

 その後、佐武伸は2003年に米国に留学し、MBAを取得。04年末に帰国すると佐武公認会計士事務所を設立するとともに、中小企業のM&Aの仲介や事業再生を支援するサンベルトパートナーズを創業した。

 現在はこの3社で連携し、サンベルトで事業規模の拡大や新規市場への進出、ノンコアビジネスの切り離しやM&Aに関する助言などを行い、会計事務所では、買収の監査業務や中小企業の事業継承のコンサルティング、そしてサブスリーでは、新規事業の立ち上げや、買収先への人材投人に必要な経営管理職クラスの紹介にも力を入れている。

 サブスリーではここ数年で、製造業の新規事業を立ち上げる責任者、上場IT会社のグループ会社のCEO(最高経営責任者)、不動産会社のコンプライアンス(法令順守)体制確立に必要な責任者など、高度な知識や経営・管理ノウハウを持つ人材の紹介にも注力してきた。

 一方で、従来から取り組んできたIPOに必要な人材の紹介にも刀を入れており、近年はインターネットの検索サイトでも、「IPO、人材」といったキーワードで上位にランクされるようになったという。

 実際、昨年、都心のオフィスの緑化争業のIPOを目指しているベンチャー経営者から、IPOに通じたベテランを紹介してほしいとの電話があり、聞くと「業界最大手のある会社から、IPOに必要な人材ならサプスリーに聞くといい、といわれたそうです。しかし、私はその企業の方に面識がありませんでした」。佐武の知らぬ間に、市場では、「IPOの人材ならサブスリー」という評判が立っていたわけだ。

 ここ数年、新興市場は低迷が続いており、IPOをめぐる環境も悪化、昨年は日本全体でもIPO企業数が49社と、93年以来初めて100社を割り込んだ。しかし、サブスリーでは、こうした逆境下にある今こそ、人材を求めている企業もあるはず、という信念で、創業の原点であるIPOの人材紹介に注力する一方で、サンベルトパートナーズが手がけるM&Aに必要な人材ニーズの掘り起こし、公認会計士事務所の顧客企業の新規事業立ち上げや事業強化に必要な人員の紹介にも力を入れ、事業基盤を固めていく方針だ。

 また、日本経済は当面「再生」がテーマになることから、日本ではまだ少ないターン・アラウンド・マネジヤー(事業再生の専門家)の紹介事業も手がけていく方針という。

 同社はこれまで何度も周りから、人材派遣に乗り出すことを勧められたが、佐武はあえて人材紹介専業にこだわった。「事業環境が逆風になると派遣は弱い」という読みがあったからだ。今後も管理系の人材やIPO、M&A、事業再生の専門家の紹介を主力事業として、売り上げ規模で億円台にすることが当面の目標という。

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