日興コーディアル売却に三大メガバンクが応札。

 米金融大手のシティグループ参加の日興コーディアル証券と日興シティグループ証券の大部分を売却する交渉が大きく進展している。20日には二次入札が実施され、三菱UFJフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループの国内主要三大銀行グループが応札したようだ。売却金額の見込みは5000億円前後と、シティが旧日興コーディアルグループ(現日興シティホールディングス)の取得に投じた1兆5000億円を三分の一にまで目減りさせることになる。

 応札した三社のうち、当初最有力だと考えられていたのは三菱UFJフィナンシャルグループだった。三菱グループと旧日興証券とは元々近しい関係だったのに加え、来春にモルガン・スタンレーの日本法人と三菱UFJ証券の統合を控え、日興コーディアルの買収によって比較的手薄なリテール部門を強化することによって、証券業界首位の野村證券に匹敵する陣容を整える必要性から日興コーディアルの取得には意欲的だ。

 MUFGを猛追するのが三井住友FG。8000億円の増資に踏み切ったが、増資の目的として発表されている自己資本率の増強に必要な資金は2000億円~3000億円程度。残りは「攻めの軍資金」として活用する見込みで、日興コーディアルの買収にも十分対応可能だ。

 一方、応札した中で最も消極的だとみられるのがみずほFG。他行に比べて自己資本が貧弱なため、巨額の出費を伴う大規模M&Aは大きなダメージとなりかねない。その上傘下のみずほ証券と新光証券の統合計画も延期が繰り返されるなど手間取っているため、日興コーディアルの取得が混乱に輪をかける結果となることも大いに考えられる。