アデランスとユニゾン・キャピタルが資本業務提携で合意。

 かつら最大手のアデランスホールディングスは、国内投資ファンドのユニゾン・キャピタルと資本業務提携することを発表した。資本業務提携が五月末の株主総会で承認されれば、ユニゾンがアデランスに対し友好的TOBを実施することになる。TOBの実施は6月の見込みで、一株あたりの買い取り価格は過去一ヶ月の同社の平均株価に三割程度プレミアムを載せた千円。ユニゾンは総額150億円を投じ、重要議案に拒否権を持つ三分の一を超える35.2%以上の株式取得を目指す。提携が成立した場合、ユニゾンが取締役として3名、社外取締役として元ファーストリテイリング代表取締役社長でリヴァンプの代表パートナーの玉塚元一氏をアデランスに派遣する見込み。

 アデランスは直近の平成21年2月期に21億円の最終赤字を計上するなど、業績が低迷している。東ハト、カネボウ、あきんどスシローなど企業再生や業績改善に大きな成果を挙げているユニゾン・キャピタルと組んで経営再建を目指す目論見だ。

 しかし、それが実現するにはまず株主総会で理解を得ることが必要になる。さしあたって最大の障害となるのは、現筆頭株主である米投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパンだ。スティールは昨年の臨時株主総会でアデランスに取締役を送り込んでおり、今回の業務資本提携が決定された役員会でも議案に反対していたと思われる。ユニゾンとの提携が実現すれば、相対的にスティールの影響力は減少せざるを得ないためだ。そのためスティールは、50%超を占めるアデランスの外国人株主を結集し提携に反発する陣営を築くか、保有株を売却するか、ユニゾンを上回る買い取り額を提示して敵対的TOBを実施するかを選択することになる。