昭和シェルが日立のPDP宮崎工場を買収。
昭和シェル石油と日立製作所は、日立が所有する宮崎県のプラズマパネル向上を昭和シェルが買収する交渉に入った。同工場の買収後、昭和シェルは生産対象をプラズマディスプレーパネル(PDP)から太陽光発電パネルに転換する予定だ。交渉の行方次第では、土地・建物たけでなく従業員も譲渡の対象となる可能性もある。
日立による宮崎工場の売却が決定すれば、日立はPDP事業から撤退することになる。ここ数年、日立はPDPやHDDを含む「デジタル家電」関連事業への拡大を進めてきたが、2009年3月期には7000億円の連結赤字を計上するなど、抜本的な事業方針の変更を余儀なくされる状況だった。特にPDP事業は大きな重荷で、ここ2年のPDP設備の減損処理に限っても1000億円程度を支出している。また、日立は経営再建計画の一端として7000人の人員整理もしくは配置転換の実施を発表している。昭和シェルが従業員を含めた譲渡を引き受ければ、日立にとっては渡りに船の状況だ。
宮崎工場はもともと富士通のPDP工場で、更に遡ると半導体の生産工場として使用されていたこともある。半導体、プラズマテレビ、そして太陽電池という同工場の生産物の変遷は、産業トレンドの変化を如実に表すものであると言える。








