佐川急便とワールド・ロジの物流子会社を買収。
佐川急便とワールド・ロジは、ワールド・ロジの物流子会社ワールドサプライの株式約97%を佐川急便グループに譲渡すると発表した。株式は、佐川急便のほかグループ会社の佐川グローバルロジスティクス、佐川林業を含めた三社に対して譲渡される。株式の売却額は29億8600万円で、売買完了は20日を予定している。
昨年末からの景況の急激な悪化は物流業界にも強い悪影響を及ぼしている。特に売上の減少は致命的で、昨年12月期の決算発表を前にしたここ数日、日本通運、ヤマトHDといった業界大手が相次いで大幅な業績予想の下方修正を行っている。昨期は10月期までに限れば過去最高益を見込めるほど好調だっただけに、ここ数ヶ月の急激な業績悪化は手痛い。規模的な成長を前提とした経営計画も、縮小局面を前提としたものへの変更を余儀なくされるだろう。
縮小局面では、コスト削減を目的とした事業統合に大きな期待がかけられるケースが多い。実際のところ、石油元売や損害保険など、昨年末から今年にかけて事業統合による業界再編が一気に進んだ例は数多い。物流業界でも、大手流通業の物流子会社の経営統合をはじめとした業界再編が急速に進行している。今回の佐川急便によるワールドサプライ買収も、そうした流れを表す一例として捉えることが出来る。







