2008年度のベンチャーキャピタルによる新規投資は前年度比半減。
経済産業省所管のベンチャーエンタープライズセンター(VEC)が発表したレポート「2008年ベンチャーキャピタル等投資動向調査」によると、ベンチャーキャピタルによる2008年度の新規投資額は前年度を大きく下回ったようだ。
2008年度の国内主要ベンチャーキャピタル90社の新規投資額は07年度実績の1933億円から半減し、およそ1000億円前後となりそうだ。06年度実績の2876億円と比較すると、わずか二年で三分の一にまで減少したこととなる。慢性的な資金不足に喘ぐベンチャー企業にとって、ベンチャーキャピタルによる資金提供の激減は頭が痛い問題だろう。
VECは本レポートの冒頭で、ベンチャーキャピタルの新規融資が激減した要因を次のように分析している。第一に、07年後半から新興市場の伸び悩みが目に見えるようになったことにより、ベンチャー投資への市場の期待値が下がったこと。第二にサブプライムローンに起因する金融危機によって株価が低迷したことにより、新規上場によるEXITが難しくなったことだ。
ベンチャーキャピタルの多くは、EXITの主要な手段としてIPOを見込んでいる。しかし2008年に新規上場した企業は前年比6割減の49社で、一社あたりの調達金額でも四割近く減少した。EXITが低迷すれば、当然投資活動躊躇われてしまう。これがベンチャーキャピタルによる投資額現象の構造だ。
M&Aや企業売却等、EXITにIPO以外の選択肢を積極的に求めなければならない時期に来ているのかもしれない。







