UAEの政府系投資会社がバーニーズ売却を検討。
UAEの政府系投資会社イスティスマール・ワールドが高級百貨店チェーン「バーニーズ・ニューヨーク」の売却を検討しているようだ。
イスティスマールがバーニーズを買収したのはわずかに18ヶ月前のことではあるが、今回の売却によって買収に投じた費用を回収するのは非常に難しいだろう。イスティスマールが投じた買収費用はおよそ9億4000万ドルだが、これはバーニーズのEBITDAの12倍以上に相当する額だった。これを一般的な水準と比べた場合、「払い過ぎ」であると言われても止むを得ない。しかも現在のバーニーズのEBITDAは当時の水準の四分の一ほどにまで落ち込んでいる。この環境下では、バーニーズの売却価格は3億~4億ドルが妥当なところだろう。イスティスマールは、わずか一年半で9億4000万ドルを4億ドル以下にまで目減りさせたことになる。
これを受けてファーストリテイリングがどう動くのかも気になる。2007年9月、バーニーズの売却先決定にあたってイスティスマールとファーストリテイリングは激しく競い合った経緯がある。今ファーストリテイリングが買収に手を挙げれば、18ヶ月前に買収していた場合の半分以下の費用でバーニーズを手に入れられることになる。現在のファーストリテイリングの業績は非常に好調で、バーニーズ買収への障壁は18ヶ月前よりむしろ無くなっている。









