アリコ買収、新たに三者が名乗りを上げる。
アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が売却を表明している生命保険会社アリコに対して仏大手保険会社のアクサ、米大手保険会社のメットライフ、中国政府系ファンドの中国投資有限責任公司(CIC)、米大手保険会社のプルデンシャルの四社が買収の意思を示している。中でもCICは、中国の保険会社と共にアリコの株式最大49%の取得を目的とした投資連合を編成して出資交渉に入っている。
AIGは金融危機の影響で業績と資金繰りが悪化し、9月と11月の二度に渡りアメリカ政府と連邦政府理事会(FRB)から巨額の公的資金を投入されていた。それを受けて発表された経営再建計画では損害保険事業に経営資源を集中し、生命保険事業は売却する方針が示されていた。しかし更なる損失拡大が見込まれる状況となったため、より早くより高値で傘下の保険会社を売却したいと考えているようだ。
アメリカに本社を置き50カ国以上に展開しているアリコだが、事業収益の三分の二は日本法人のアリコジャパンが稼ぎ出している。アリコジャパンの保険料等収入は1兆4657億円で、国内5位となっている。一方世界トップの保険会社アクサ傘下のアクサ生命の保険料等収入は6645億円で国内13位、メットライフが三井住友海上火災保険との合弁会社で運営する三井住友海上メットライフ生命も保険料等収入は6449億円で16位と、アリコに大きく出遅れている。
アリコの売却先如何によっては国内生保業界が大きく変容することになるかもしれない。







